2008/04/04

これが「最大の敵は無能な味方」ってヤツか。

実はわたくし、この格言?が大嫌いです。したり顔でこれを書く人間からは、往々にして自分が「無能な味方」で無いことを根拠無く確信している鼻持ちならない高慢さが漂ってくるから。

しかし今日この言葉を使わずにはいられない新聞記事に遭遇したので、OCRソフトの調教も兼ねて収録してみた。/.J日記にも書いたけど、愉快な記事なのでこちらにも記録。

ヤギ繁殖で危機 草木食われ斜面崩落 尖閣諸島・魚釣島(朝日新聞4月3日朝刊29面)

(略)本社機で島(つねお註:魚釣島のことね)の上空を飛んだ。周囲にアホウドリが舞う小島や岩場が点在し、すぐ沖に海上保安庁の巡視船が停泊している。北側はなだらかな緑の斜面だが、険しい南側のあちこちにがけ崩れの跡があった。100メートル以上も崩れた場所に、しま状の地層があらわになっていた。

北側の岩場に、ヤギが数頭いた。親子らしい2頭の姿も。78年に日本の政治団体のメンバーが船で上陸した際、非常時の食料として連れて行った2頭が繁殖。横畑さんによると、91年には300頭はいた。(略)

なんで「非常食」を島にほったらかして帰るかね?最後に焼き肉パーティでもすりゃ良いだろうに。持ち込んだものの後始末ができない連中は屋外活動を行う資格無し。

なお、ヤギが増加して島中の植物を食い荒らした結果、魚釣島に固有の動植物の政体に悪影響が及んでいる可能性も高いそうで、今上陛下のお耳に入った暁には陛下がいたく嘆かれるであろうこと請け合いの大愚行だ。

この愚行をしでかした「政治団体」は例によって右翼で名を「日本青年社」という。現在も立派に存続しており、この件についても自前のWebサイトに記載があるのだが、自分たちが置き去りにしたヤギのせいで本邦の国土が損なわれているというのに反省の弁が一言半句も存在しないのだから呆れるを通り越して恐れ入る。「武士道」だの「日本精神」の復活を目指して活動している団体すらこの体たらくとは情けない限りぢやあありませんか。おまへたちの所業を知つたら、あの世の新渡戸稲造が泣くぞ。

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