2008/05/21

下手人はメモリか!

Proliant ML115障害切り分けパート1:「まずはメモリを換えてみる」スタート!……なんでメモリから始めるかというと、そりゃもちろんマザーボードやCPUと違って簡単に交換できるからだ。PC2-6400の2GB×4から出荷時のPC2-5200の512MB×1に戻してOSを起動し、例によってthoggenでDVD-VideoをOgg/Theoraに変換してみた……以前は数時間動かすとハングアップしてアウトだったのだが、メモリを換えたら10時間であっさりトランスコード完了。つまり下手人はメモリだったわけだ。

本来ならここからが面倒くさい話で、どのモジュールが壊れてるのかとか、メモリスロット側には問題はないのかとか、各メモリスロットとメモリモジュールのマッチングを変えても再発するか試すとか、うんざりするような細かい切り分けを行う羽目になるのだが、いかんせん敵はフル実装状態でmemtest86を24時間完走したくせに実際にthoggenを動かすとハングアップするという性悪なので(単にマザーボードとの相性が悪いだけという見方もあるが)、障害箇所の特定には途方もない時間と労力を費やす羽目になりかねない。したがって、細かいことでくよくよせずに近所のソフマップにドナドナすることにした。4枚合計で\9,600也。ついでにPC-2100の256MBも売ったのだが、コイツは100円だったorz。

さて、今後Proliant ML115をどうしようかが思案のしどころだ。メモリを買い直してVMware Serverを入れて仮想マシン遊びに使うという選択肢が考えられるが、VMware 2.0はAthlon64X2 5200+ですらもっさり感が漂う代物で、クアッドコアCPUとかを使いたくなってしまう(Phenomはハードウェア仮想化のパフォーマンスが向上しているというし)。ファイルサーバに仕立てるにしても、MicroATXでディスクがたくさん載らないのははっきり言って困る(最大容量のディスクは無駄にコストパフォーマンスが悪いために買わないことにしている)。第一ホ、ットスワップ対応のエンクロージャが無駄になる。いずれにしても現行のファイルサーバに使ってるAthlonMP2発はうるさいのでなんとかしなきゃいけないが……。

あ、そういえばSocket939のAthlon64 X2もマザボとメモリ込みで放置されてるんだった。


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2008/05/15

って、なんじゃこりゃ。

ストレステストでProliant ML115がハングアップした時のtopコマンドの出力を見ていたら面白いことになっていた。

PIDUSERPRNIVIRTRESSHRS %CPU%MEMTIME+COMMAND
3540root200258484600R1000.0 0:13.76sshd

なんでsshdが100%喰ったままハングアップしてるんだ?謎だ……。


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ハングアップした!

昨日に引き続きstressを使ってProliant ML115のストレステストを実施。プロセッサだけのストレステストでは平然と動いていたのだが、プロセッサに加えてディスク・メモリ・I/Oにも負荷をかけたら覿面に効いたらしく一撃でハングアップした。さて、明日はどれが悪いのか切り分けるとするか。


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2008/05/14

ストレステスト実施中。

Proliant ML115でCPUのストレステストを開始。テストにはstressというツールを使ってみた。ストレステストを始めてから2時間経ったが、じわじわと温度が上がり続けて現在は50℃近辺で元気に動いてる。本気でやろうとするとhobbitみたいなリモート監視ソフトを入れるか、さらに気合いを入れてILO(Proliant純正オプションのリモート管理カードを組み込むか、などという手間とか費用のかかることになるので、ひとまずはsshでリモートログインして5秒に1回CPUコアの温度を見ることでお茶を濁している。しかし、全然ハングアップする気配がないなぁ……。


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2008/05/13

熱か?熱なのか!?

実験マシンProliant ML115改ではCPUにAthlon64 X2 5200+を使っている。誤解のないよう申し添えておくと、コレは5200+といっても一昔前の「動作クロックは低いけどL2キャッシュが多いのでモデルナンバーが5200+になっている」 代物で、現行の5200+とはTDP(65W)や動作クロック(2.6GHz)、L2キャッシュのサイズ(1024KB/core)などが異なる。なんでこれにしたかというと、PCショップの在庫の中で「L2キャッシュがコアあたり1MBで、TDPが65Wで、できるだけ速いの」という条件で探したところコレがヒットしたからだ。

しかし、この機械は高負荷でしばらくぶん回すと、うんともすんとも言わなくなることが多い。こういうときはメモリを疑うのが定石なのだが(ECC付き512MB1本からECC無しバルクメモリ2GB4本に換装しているわけだし)、メモリに関してはmemtest86を24時間完走しており、たかだか数時間高負荷になった程度でどうにかなるとは考えにくい(memtest86も完璧じゃないけどね)。

それ以外の原因はCPUくらいしか無いので「ちょいと温度監視でもしてみっか~」とlm_sensorsをインストールしてみたのだが、Debian etchのlm_sensorsでは温度が測れなかったorz。最新版をダウンロードして野良ビルドするかねぇ……。


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2008/05/10

ダウングレードでゲストOSが壊れた……。

Microsoft Virtual PC 2007のあまりの遅さにあきれ果てたので、Virtual PC 2004にダウングレードした。しかし、事前にゲスト追加機能をアンインストールしていなかったため、Windows 98SEのゲストOSが壊れてしまった……。Windows 2000Professionalはダウングレード後にゲストOS立ち上げて追加機能を再インストールしただけでうまくいったんだがなぁ。

ついでにDOSとかWindows 95のゲストOSもこしらえておくか……って、そもそもWindows XP SP3の検証やるためにダウングレードしたんだった。いかんいかん。


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2008/05/07

何このクソ重い動作。

カッとなってアップグレードした。こんなに動作が重くなるとは思っていなかった。今は反省している。

Virtual PC 2007にアップグレードしてみたのだが、死ぬほど重い……Windows 2000のインストールや動作はそれほどでもないのに、DOSやWindows9xのエミュレーションが絶望的に遅くて困る。16bitコードのエミュレーションを故意にデチューンしているとしか思えん鈍重さだ。VPC2007の売りはホスト環境としてWindows Vistaのサポートが加わったことと、CPUの仮想化命令(AMD-V/VT-x)をサポートしたことなんだが、この体たらくならAMD-VなしのVPC 2004の方がよっぽどエミュレーションが高速なんだが。


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2008/05/05

唖然呆然

今日は廉価版のエロゲーをやっていたのだが、異常終了したあげくセーブデータがまっさらに消えるなんてPILの「Revolver」(357じゃないほう)以来の衝撃です。だめだこりゃ。パッチが出るまで棚上げだねぇ。


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2008/05/04

It's reason why I hate the Communist Party

昨今チベット暴動に関して日本共産党の動きが鈍いことに対して「日頃イラクにおけるアメリカ軍の非人道的行為とそれを支援している日本政府を厳しく糾弾しているくせに、チベット問題はスルーですか。中国の弾圧は良い弾圧ですか(嘲)。これだから共産党は以下略」などという感じのすこぶる付きに頭が悪い言説がネット界隈を飛び交う始末で、実にあほらしい。イラク問題とチベット問題を同列に扱う愚かしさは、ちょっと考えればすぐにわかることだというのに。

チベットでチベット族が恒常的に抑圧され、暴動の際に武力鎮圧されて死者多数を出していることは、これを止めようと思うのは人道主義に立てば当然だと思う。この事態に対して動きが鈍いことは決してほめられたことではない。しかし、日本共産党は中華人民共和国によるチベット族の弾圧を積極的かつ直接に支援してきたわけではない。

一方、911テロに乗じて民衆の恐怖心を煽り、虚偽の開戦事由をでっち上げて他国に侵攻し、開戦事由が嘘だと露見した後も居座り続けて今なお恒常的に現地住民を抑圧しているアメリカ合衆国という「ならず者国家」に対して、我々の政府は金銭や人員などを直接かつ積極的に支援している。

どちらを優先して止めるべきか?と考えれば結論は自明だろう。まして日本共産党は近年衰退の一途を辿り人的リソースも大いに制約されているわけで、優先順位が高い方に注力するのは当然ではなかろうか。

こういう事情を斟酌しないで上っ面だけをかすめて「二重基準」とか論評する度し難い連中の「痴性」を見せつけられて心底気が滅入る数ヶ月間だった。これから北京オリンピックに近づくにつれてこういう連中がますます幅を利かすようになると思うと憂鬱でたまらない。


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2008/05/01

超絶馬鹿番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」

番組のネタにされているプロフェッショナルな方々は別にどーでもいいんですが、あの「茂木健一郎」という「脳科学者」だけはマジ勘弁してくれと言いたいのです。脳科学の分野でどれだけ大層な業績を上げているか門外漢の私は知りませんが、テレビ番組にレギュラー出演して各界のプロフェッショナルの仕事にコメントを付けるには広く浅い知識が圧倒的に足りてないと思います。というか、知識が足りないのはしょうがないんですが、だったら思いつきの口から出任せは言わないでいればよいわけで、一言で言うと「学者にあるまじき軽率な発言」をやらかしているのです。

いつの回だったか失念しましたが、彼は「人間が金を珍重するのは、青銅が溶けた時の色が金色だからだ」などと言っておりまして、物理屋さん・金属材料屋さん・そして全国津々浦々の製鉄所その他で働く方々や鋳物屋さんを笑い死なすつもりなのかとあきれかえった記憶があります。

「加熱していくと金色に光る」という現象は、青銅に限らず(温度に多少の違いはありますが)金属やセラミックスではごくごく普通に起こる珍しくも何ともないものです。融かした鉄は緑、アルミニウムは紫、銅なら銀色なんて具合に色が違うなんてコトはありません。第一、金色がそんなに珍重される凄い色なら、わざわざ加熱して融かさなくても、常温での青銅の色がまさに金色です(銅と錫の比率で色が変わるんですが)。他にも鉄と硫黄の化合物である黄鉄鉱や、亜鉛と銅の合金である真鍮なんかばっちり金色です(折り紙の金紙は真鍮の薄い箔を貼って金色にしている)。そんなわけで「金属を融かしたときの色だから金は尊い」なんて嘘っぱちも良いところです。

金が珍重されるゆえんは、化学的にきわめて安定なため、融かして固めようがその辺にほったらかして風雨にさらそうが硫酸ぶちまけようが水酸化カリウムに漬け込もうが何をしようが金のままである、という性質です(現在では金といえども一部の薬品には溶けることがわかっていますが)。しかも金は亜鉛や鉄などと違い、化合物としてではなく金属そのまんまの状態で出てくることがありますから、人類が知る最古の金属の一つです。不老不死にあこがれた我々の遠いご先祖様にとっちゃ、永遠という概念を体現したかのようなこの金属はさぞ尊く見えたことでしょう。

上記の金にまつわる蘊蓄は、私が大学で金属材料学を専攻していた際に仕入れた雑学なので、門外漢の茂木氏が知っていてしかるべきだとは思いません。ですが、何か良い感じの思いつきを発言したくなっても、門外漢の分野であったら「ひょっとしてこの思いつきは荒唐無稽なだけじゃないか?」と思い直して言いたくなるのを思いとどまる慎重さが欲しいのです。昔のえらい人も「無知の知」」って言ってるじゃないですか。

そんなわけで、テレビ番組において茂木氏が自分の専門以外のジャンルについて言ったコメントについては、常に「これは間違ってるかも知れないぞ」と注意をはらいつつ視聴すべきでしょう。下手に鵜呑みにすると後々赤っ恥をかく可能性が高いです。


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