2008/06/18

[あれげメモ]Debian etch マシンでStorage Area Network

近年サーバ構築なお仕事をしているせいか、どうも考え方がエンタープライズ志向になって困る。最近は各PCの筐体内にハードディスクドライブが存在している状態がだんだん鬱陶しく感じるようになり「ここでboot-from-SAN上等なFCカードとFC-SANがあれば」などと考えるようになってしまった。そんなステキ装備を買うゼニがあったら1年は遊んで暮らせるので、幸か不幸か妄想の域を出ることはないのだが。

現在私の自室には3台のデスクトップマシンと1台の半壊したノートPCが存在しており、こやつらにはそれぞれ一台以上のハードディスクドライブが組み込まれている。当然、ディスククラッシュが起きるたびに各PCの筐体を開けてディスクを交換し云々、などという作業をするはめになるのだが、この作業は10年もやると飽きる。というわけで、ホットスワップ対応のエンクロージャにしこたまディスクを積み込んでファイルサーバ兼用SANをでっち上げ、各PCからHDDを追い出すことはできないもんか、しかし出来合いのSANなんぞ高くて買ってられないので、ここは一つLinuxマシンでお安くできませんかね?という観点で調査開始。

まずはプロトコルをどうするかを検討する。FibreChannelは性能は十分すぎるけど値段も相応に高いのでボツ。性能に目をつぶってiSCSIとATA over Ethernetの決選投票というコトになったわけだが……。

ATA over EthernetはDebian etchにパッケージが含まれているため、ほとんど何の苦労もなくSANを構築できるというのが強烈な魅力だ。一応Windowsから使うこともできる。問題はAoEのboot-from-SANに対応したHBAが無いため、システムドライブの代わりに使うには何かと面倒くさいという点だ。

一方のiSCSIは、SAN-boot可能なiSCSI HBA(というかNIC)が存在するという点でアドバンテージがある(iSCSI対応NICは高いけど)。しかしDebian etchでSANすることを考えると、iSCSIターゲットのパッケージがリポジトリに含まれていないという点がいささか減点対象だ(ソース拾ってきて自分でコンパイルすりゃ良いんだけど)。etch-backportsやlennyにはiSCSIターゲットが含まれているんだがなぁ。

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